矢﨑悠美(やざきゆうび)
創芸画家・表具師
子どもの頃からお絵描きや物創りが好きで、趣味で絵を描いたり、手芸を楽しんでいました。
短大生時代は、油絵のアトリエに通っていましたが、「日本人だから、ヨーロッパの油絵よりも、日本の水墨画を描いてみたい」と思うようになり、水墨画教室の門を叩きました。
その水墨画教室の講師だったのが、やがて師事することになる、創芸画創案者で表具師の小渕陽童 師でした。
水墨画教室で描いた作品を、師が持ち帰って、裏打ちして額装しやすく仕上げて渡してくれるのを見て「裏打ち?コレは何?」と興味を持つようになりました。
そこで、師のアトリエで実際に裏打ちをする工程を見せてもらい、「これが表具師の仕事の基礎」だと教えられました。
「表具師」という言葉もそこで初めて聞きましたが、このような裏打ちの工程を経て、掛け軸や屏風などを仕立てる仕事(表装)だということを知り、ぜひ自分もこの技術を身に付けたいと思いました。
そして、その場で「表具師」としての師に弟子入りしました。
弟子として師の工房に通いはじめ、表具師の技術を「アート」として表現するために師が考案した「創芸画」も学びはじめました。
日本のライフスタイルも変わり、掛け軸を飾る床の間のある家もどんどん減って来ています。これに伴って「表具師」のニーズも少なくなって行く中、「創芸画」には、この伝統の技術を「アート」として残すという役割もあります。
また、「創芸画」を入り口として、表装の良さや伝統を再認識していただく、という意味も持っています。
画歴
創芸画創案者・表具師 小渕陽童に師事。
国際公募亜細亜現代美術展 出品をつづけ、亜細亜美術交友会より会友推挙を受ける。(1998年から2000年まで所属)
- 欧美国際公募 出品
- 日本フランス中国現代美術展
- スペイン美術賞展
- イタリア美術賞展
- ドイツオランダベルギー美術賞展
- スペイン美術賞展
- ベラドンナ・アート展
- 第9回パリ国際サロン他 出品多数
- 創芸画展・個展・コラボレーション展・ワークショップ多数
- 北米シアトル「SUGOI ExperienceJAPAN」イベント出展(2013)
- 北米シアトル「SENSES FROM JAPAN SEATTLE2015」出展(2015)
- 横浜artTruth 個展(2014~2018)
創芸画は和洋の布地を和紙で裏打ちし切り描いていきます。
日本伝統の技術を礎としたアート表現です。
国境を越え、時代を超えた布地と技術の融合の美です。
癒しと感動を感じていただけましたら幸いです。